追突事故に遭遇したら慰謝料はどのくらいもらえる?

信号待ち等の車を停車している際に、後ろからいきなり追突されることは珍しくありません。

軽く車に当たる程度なら物損事故として処理できますが、勢いよく追突されてしまうと、その衝撃により怪我をして「人身事故」となります。

もし、追突事故に遭遇して怪我をしたら、慰謝料はどのくらいもらえるのでしょうか。

今回の記事では、追突事故で通院した場合の慰謝料について解説します。

追突で一番多い怪我は「むち打ち」

追突事故による怪我の大きな特徴は、何が起こったのかわからないような状態で突然強い衝撃が加わるところです。

気が緩んでいる状態で体に大きな衝撃が加わると、首や腰がまるでムチのようにしなります。

そのため、「むち打ち」といった神経に異常をきたす症状が現れるケースが多いんですね。

ただし、「頸椎捻挫」や「腰椎捻挫」と呼ばれるむち打ちは、事故当日に症状が出ないケースが非常に多いです。

事故翌日〜3日目にかけて最も症状が現れやすく、痛み以外にも「手足のしびれ」や「頭痛」「めまい」「吐き気」が出る場合もあります。

むち打ちの診断には、レントゲンやMRIといった検査や、スパーリングテストなどの神経学的検査が用いられますが、レントゲン等によって証明ができない「他覚症状がないケース」も少なくありません。

追突事故で入通院した場合の慰謝料

むち打ちを始めとする、追突事故により怪我をした場合の慰謝料は、以下の3つの基準によって計算されます。

・自賠責基準
・任意保険基準
・弁護士基準(裁判所基準)

どの計算方式を使うかによって慰謝料の金額は異なりますが、自賠責基準または任意保険基準が適用されるケースが最も高いです。

自賠責基準だと、入通院1日につき4,200円もしくは実通院日数×2に対して1日4,200円のいずれか少ない方になります。

ただし、治療費・休業損害・入通院慰謝料といったいくつかの項目を総合した上限額が120万円と定められているため、これを超えた金額は支給されません。

任意保険基準に関しては、保険会社ごとに差があり、詳細が公表されていません。
ですが、自賠責基準より多いが弁護士基準よりは少ないと覚えておいてください。

そして最後に弁護士基準ですが、こちらは赤本をもとに入通院期間で金額を算出します。

追突事故に多いむち打ちだと、6ヶ月程度通院するケースが多いため、通院慰謝料は89万円となります。

その他の期間に関しては、以下を参考にしてみてください。

・3ヶ月: 530,000円
・4ヶ月: 670,000円
・5ヶ月: 790,000円

追突事故で後遺障害が発生した場合の慰謝料

一定期間通院しても症状が残ってしまった場合には、症状固定と診断されます。

症状固定とは、治療を続けても改善されない状態の時に診断されるものです。

症状固定と診断された後は、後遺障害等級認定へと移りますが、全ての方が認定されるわけではありません。

また、認定されたとしてもむち打ちの場合だと第12級もしくは第14級が適用されます。

この場合の慰謝料にも3つの計算方式が使われますが、第12級と第14級は次のような金額です。

・自賠責基準: 93万円(12級)32万円(14級)
・任意保険基準:保険会社が定める基準
・弁護士基準: 290万円(12級)110万円(14級)

被害者に過失があれば相殺される可能性も

停車中の追突事故ならほとんどのケースが10:0になります。

しかし、急ブレーキを踏んだなどによる追突事故になると、被害者の方にも過失が課せられてしまい、慰謝料から過失分を相殺されてしまいます。

この場合は、上記でご紹介した金額よりももらえる額が少なくなることを覚えておいてください。

まとめ

今回は、追突事故による慰謝料についてご紹介しました。

慰謝料の計算方式によって実際にもらえる金額は大きく変わります。

「過失がない」もしくは「過失が少ない」事故なら、専門家である弁護士にお願いしてできるだけ多くの慰謝料を交渉するのも1つの方法です。

ぜひ参考にしてみてくださいね!